amachi.25ss 

こんにちは。カワイなようです。

 

感性が衰えた。
そんな投稿をThreadsでみた。

 

村上春樹iq84を中学生の時に読んで
映画を見てるみたいな壮大な作品を読んだ.
と感想を言っていたが、
今読み返すとそうは思わないのが悲しい。だからそう思う。

 

との事…いやいやいくらなんでもそうなってると生きづらいだろ…笑
でも感覚はなんとなくわかる。映画を見ていてそう思えた。

 

自転車に初めて乗れた時。
団地の下の公園で手が離れても転けなかったあの瞬間…あれだけ何かを成し遂げたと思える日は他になかった気がする。

 

今では両手離し、クルマの間スルスル抜けて走れる。
あんなに自信を持てる出来事だったのにその感情は取り戻せないというか。もうない。

経験を積むといろんな感情を知る、見えなかった物が見える。
だけど初めての感動、初期衝動的な物はその一瞬しか無いらしい。

 

だから

 

その映画の日本語が上手じゃない女子留学生が、
『溝鼠みたいに美しくなりたい。』と強く歌おうとする、歌う姿に感動できたんだと思うし、
この映画になんて美しいんだと影響された海外の少女達がサマソニで馬鹿みたいにその歌を楽しそうに歌ってくれたりする。
それを観て日本のリスナーが涙を流すし、
しかもそのステージ裏にはその歌を歌う本人もいるみたいな。
そんな最高な景色を我々が拝めた訳で。

 

大好きな映画です。あっ8月4K化あるらしいです…

 

とあるブランドのインタビューを読んだ時に
「あの場所がルーツにあるのは確かで、いまもそこに幻想を抱いていると思います。
ブランドをはじめる少し前、22歳の時かな。
14年ぶりに帰ったら家がそのまま残っていて、すごく不思議な感じでした。
昔、母が使っていたバイオリンが転がっていたり。
自分の記憶に迷い込んだような感覚でした」

 

 

ちょっと違うけど忘れた感覚を僕もあの映画から感じれていたのかな。
こんな事を言っていたのは、amachi.の天地さんで。【online】

 

彼は、
生まれてからの8年をアメリカで過ごしている。
アメリカと言っても、生活インフラも整っておらず、
今は誰も住んでいないほぼ自給自足で住むような地域。
今も東京から車で3時間の都会ではなく自然豊かなアトリエで製作を行っている。
昨年6月に拠点を移しているけれど、裏山があってやっぱり自然豊かな場所。
おそらく上記のような感情を持てたから、こういう場所を選んでるんだと思う。

 

 

今回のテーマは、「Between and Beyond」
直訳すると『間とその先へ』
自然現象にフォーカスした内容で、
何かの狭間にあるものや現象、膜の向こう側にあるものをモチーフにしている。

 

 

amachi. Gradation Linen Shirt Deep Green【LINK】

 

 

それを象徴するかの様なこのシャツは、
毎日霧がかった道を歩いている時のいつもと違う独特な影から着想を得ているそうで。
縦糸、緯糸の織り方を変化させてグラデーションのボーダーにする事で霧がかった様な表情が生まれています。

 

 

 

 

霧と聞けば…桃地再不斬と白を思い出しますね…
2人とも生きていたら絶対に我愛羅みたいになっていたと思うし、序盤に戦っていいようなキャラじゃなかったと思う…
白なんてそもそも魔鏡氷晶がおかしいです。
ワンピースで例えるなら黄猿になれる術です。
黄猿が千本でバシバシ切りかかってくるんですから。あの時点のナルト達では勝てるはずがない。
千本を武器にしていたのもおかしな話です。
ふつうにクナイならもっと殺傷能力あがっています。
とあげようと思えばキリが無い。

 

霧が晴れた所で話を戻しましょう。

 

 

 

 

着ると内側が少し透けて、
光が差し込んだみたいにみえるから、
普通に来たら恥ずかしかったり部屋着にしてるお気に入りのtシャツとか着て
ちょっと「実は自分こんな一面あるんすよねぇ〜」的な感覚で楽しんでもらえたらなと。

 

 

amachi. Phenomena Stripe Coat Shirt Gray Beige 【LINK】

 

こちらは今シーズンからの新型のシャツ。
コートの様なでっかい襟、フロントの仕立てとショートスリーブの何処となく和を感じる独特さ…

と新型がそれだけで終わるはずもなく織りの設計が特殊ったらありゃしない。

 

 

 

 

普段は椅子張りやインテリア用生地を織られる機屋さんにお願いして特別に製作しているそうで。
合成繊維でいつもは行うのだけれども、衣服用にリネンに変更。

Phenomena Stripeと名付けられた柄は、6色の糸を組み合わせる事で制作しており、
糸同士が重なって見えたり、色同士が干渉したりして、
設計段階で想像できないような色の奥行きが現れた自然現象の様な出来上がり方をしたのでこう名付けられています。

 

 

amachi. Phenomena Stripe Shorts Gray Beige 【LINK】

 

 

パンツもウエストの紐の位置、スリットのおかげで
カジュアルとモードの狭間にいるかの様で面白いんですよね。

 

 

 

 

amachi.は自然を模したブランドだと思われがちだけど、
さっきのシャツの提案もそうだけど、
どちらかというと精神的な部分というか、
そこから何を紐解くか。が個人的に着る時に大事にしていて、
なんかこの生地の制作の話を聞いて何となくそういう気持ちがあってたんかな?
と思えてセレブレーションしたい気分になりました。

 

ソンのフレームのやつか、ディバラのマスクのやつか。
いやっベリンガムのあれかな。

 

あくまで僕の見解なのでわからないけど、
前回の24AWのコレクションでは『Decomposition』というテーマで分解を意味した言葉が使われてる。

今回拠点を移したのには『Decomposition』を作る中で感じる物があったからかなと。
自分自身やブランドを一度分解して俯瞰で見るみたいな感覚。

これも、
ゴミうんち展があったり、
それに合わせたテーマで制作してみたりと取り組み方や向き合い方がいつもと少しだけ変わったからかなと。
逆を言えば、あの展示に参加していなかったら拠点移動もしていないかもしれないし。
今回のテーマはもっと違った内容だったかもしれない。

 

みたいに色々考えて欲しいわけじゃないけど
amachi.の洋服のどこかには必ず何か意図した物があるからそこから感じた自分の直感を信じて欲しい。
そこから感覚を紐解いて広げてもらえたり、ちょっと勇気をもらってもらえたら嬉しいです。
僕達次第のところもそれはあるのだけれど…頑張りますね。

 

もう十分書いたのでいつものながったるいエンドロールみたいなサヨナラの駄文は今回なしにしようかな笑

まだ少し他のアイテムも残ってるので気になったらこちらでみてくださいね。【amachi.

それではまたrroommで。

2025.06.08

yasudayasuda