カワイblog Vol.4 #glasscypress

こんにちは。カワイです。

 

 

夏も終わり。
いい夏だったかな。
夏っぽい事あんまりしてないな。
半袖全然着てないな。だからそう感じるのかな。
1人で色んなところに出かけたな。なんて振り返りつつ涼しくなった風に黄昏て書きはじめてみました
この夏は色々な物を自分の目で見れたかな。
人にオススメされて見る。期待を持って見たからかな。わくわくしてたのに意外と物足りなかったりして。
あっあの展示見に行こうって言うテンションじゃなかったからなのかな?
あっ予定なくなった。暇だ。 そういやなんか…と中之島美術館に見に行った展示が個人的に凄く好きだった。

 

 

 

 

 

 

特にこちら。

 

紙に真円を作図するコンパスを使用する様子を撮影し、薄い印画紙に印刷。

 

遠近法によって円は左右に楕円状に押しつぶされる。
その両端を直径として真円が赤いフェルトペンで改めて作図されている作品。
認識の仕方や見せ方、存在について定義していた。

 

パッと何も考えずに見ると。 2つとも真円だと僕たちは認識するだろう。
作者は意図して楕円にしていて、 それを意図して真円に見せれるんだよ。って言われてる気がして。

 

SNSの普及で個人での表現が安易になり、情報過多になった現在に改めて共感する人たちの多い作品なのかな
物事を受け取る時の直感とそのさらに奥、真意も。と考えるきっかけにもなる。

 

と芸術を感じれた夏でした。

 

 

いやいや芸術は秋だろっ。
ふむふむそこのあなたの為にそろそろ本題に、このbrandをみてそんな秋を感じてってね。

昨シーズン悠々と鳴物入りでAmericaのHouston County,Taxasからやってきた彼ら。

 

 

 

 

 

 

 

踊る様で自由奔放なハンドキルティング、ドローイングがパッと飛び込んできたファーストインプレッション
ボヘミアンでパンクなスタイルは、 人と違う格好を。被りたくない、被りたくない。と天邪鬼な僕は『なにこれカッケェ』と心躍った。

 

 

 

 

このブランドは、 2016年にceoのSaber AhmedとデザイナーのSamee Ahmedの兄弟により設立。
人間の精神の広大な可能性を明らかにすることを使命に掲げ、自由の本質を探求している。
原始的なデザインとクラフトマンシップが交差する点を描こうと試みており、その手法として手刺繍、パッチワーク、編み物、天然染めなどを用いている。
特に、バングラデシュでの取り組みがブランドのDNAに組み込まれており、刺繍は製品に重要な要素として取り入れられている。

 

 

 

 

 

引用はさておき、細かく噛み砕こうかと。

兄弟が行う以外の仕事その他の運営は古い友人が行っている。
nnuuddのイベント時も彼らと一緒に来日していた。
いわゆる幼馴染クルーみたいなニュアンス。
みんなでDJして、歌って、躍ってかっちょよかったなぁ。

 

 

 

 

こうなった経緯は、 glass cypressの旗艦店の着工時。

 

とてもユニークな発想で建物は、 3階建ての住宅を改装しショールームとレストランを作った。
その際に、インテリアの仕事の経験がなく、多額のお金を払って専門家に依頼したそう。
彼女は街から逃げだし、見つける事はできなかった。
それを教訓として、 クリエイティブな仕事に人を雇う事をせず馴染みのある信頼のおける人のみで構成して作り上げている。

 

あれだけ広大な国なのにひとつの都市で3店舗経営。
広げようと思えば広げれるのにそれをせずにひとつの都市に留まり、友人達だけで地域を活性化させる。
また兄弟に血の流れるバングラデシュへ雇用を生み出し、法人への寄付を行い、社会貢献も行う。
僕ら世代はなんかBADHOPを連想してしまいますよね…知らんけど…笑

 

 

 

 

 

と付け加えてユニークな発想と書きましたが、

そんな事を、そんな場所で、と取り掛かる際は周りの人に言われたそうで、

どこかrroommの初期の話を聞いているみたいで我々が心地良さを感じるブランドなわけだ…

教訓としてっていうのもまた。彼らの良いところ。 “ハンドキルティング” を何故あしらうのか?デザインの特徴的な部分は?と聞かれた彼らは。

 

 

『手作業をしていると 個性があり 細部に至るまで 複雑で完璧な 欠点があることを 幾分か示しています。 』

 

『それぞれの作品は、色のバランスから始まり、織物で生き生きとする前にキャンバスとして扱われます。 開発プロセスはしばしば実験的なものであり、それぞれの作品をユニークにする「人間的な」エラーを可能にします。 』

 

 

と答えている。 と冒頭の作品じゃないけど、 真円を目指すんだけれども、人の手でそれを書くのは不可能でその不完全さに個性が出るんだと
そんな事を感じれて、教訓という言葉を彼らが使うと重さがさらに乗っかる様に聞こえます。

 

 

 

 

そんな人間的なエラーを感じれるrroomm exclusiveも用意されています。

人の手が入り込んだ洗いのかかったブラックデニムに縦横に均一に走っているかに見えるハンドキルティング。

キルティングはなくとも完成するんだけど3日〜4日かけてキルティングする。しかもハンドで。

このあえての無駄にこそ。不完全さ。人によるエラー。個性。が宿り、魅力的に見えます。僕は。

 

 

 

 

このあえてと表現させる緻密さが真円でそれを洋服というキャンバスに自由奔放さとして描き楕円に魅せる。

その歪さに心躍らされたんですよね。

大人の頭脳を持って中学校に戻って盛大な頭脳派中学生を演じてるみたいな…笑

 

妄想は爆裂に広がってますがこの感覚がわかるファッションへの意識が高い人へ彼らはアプローチするとも言っています。

あくまで僕が感じて勝手に妄想したのでこの妄想はわからなくても安心して下さいね。
僕からのおこがましいお願いですが彼らの創造性からあなたの妄想は膨らませて下さいね…笑

 

 

 

 

 

最後に彼らがファッション業界で燃え尽きるのではなく、志す人々の繁栄を助ける為には?と言葉を求められた時の発言を添えてお別れです。

 

 

『Virgil Ablohは 「私は試験管の中でアイデアを出すのではなく、試験管を壊すことでアイデアを出す」 と言ったことがある 彼が正確に何を指していたのかは分からないが、それは間違いなく私の心に響いた。 』

 

 

妄想して現実にするのは貴方でも良いんだそうで。

 

彼が求めたのは、

あの娘が流したのは、

君が嘆いたのは。

他ならぬ。彼らなのかな。

誰かが隠したような、
僕らが無くしたような、
何事もない完璧さ不完全さを彼らを着て取り戻しましょうか。

それでは、またrroommで。

2024.10.19

yasudayasuda